活動報告

GO・碁 ジャパン

2022年度(令和4年度)活動状況

  1. 活動概況
     ナショナルチームは、総勢53名(育成枠15名を含む)の棋士が結集し、11の国際棋戦に参加しました。
     2020年度以降、コロナ禍の影響により中国・韓国への派遣はなくネット対局がメインでしたが、3月開催のSENKO CUPワールド碁最強戦2023においては、中国、韓国、中華台北の選手を日本に招待し、コロナ禍以降初、およそ3年ぶりの対面対局を行い、これを契機に2023年度以降、中国・韓国でも現地渡航、対面対局を再開する動きが活発になってまいりました。
     また、ナショナルチーム研究会、冬季合宿も3年ぶりに復活いたしました。
     棋力向上、世界線での活躍のためAI用のPCを購入し、研究会で活用しました。
     ナショナルチームは、トッププロが国際戦により多く参加できるようスケジュールの調整、選手選抜を行い、さらに若手棋士が国際戦で活躍できるよう育成していく方針です。また日本が世界で活躍できるよう、日本の代表としてナショナルチーム一丸となって努力してまいります。
  2. 応援募金収支
    応援募金の受取りは924千円(119件)でした。
    応援募金の使途については、以下のとおりです。
    • (1)国際棋戦に参加するために必要な通訳などにかかわる経費補助
    • (2)参戦する棋士及び若手棋士育成のために棋力強化研究などの経費補助
    • (3)ポスター・チラシ作成、通信費、発送費等管理費などの経費補助

    『 応援募金の収支状況 』
    2023年3月末 応援募金受取額 924千円(119件)
    応援募金の使途 通訳などにかかわる経費 110千円
    棋力強化研修費 1,997千円
    管理費(ポスターチラシ作成)、通信費、発送費等 955千円
    合計 3,062千円
    募金受け取り額924千円から使途合計額3,062千円を引いた額▲2,138千円は前期繰越金より補填いたしました。
    2023年3月末のナショナルチーム基金残高は14,304千円となりました。
  3. 活動内容は、以下のとおりです。
    • (1) チーム編成
      監督 高尾紳路九段
      ヘッドコーチ 張栩九段
      コーチ 瀬戸大樹八段◇、平田智也七段
      選手 一力遼棋聖、井山裕太名人、関 航太郎天元、許家元十段、山下敬吾九段、芝野虎丸九段、村川大介九段◇、河野臨九段、伊田篤史八段、余正麒八段◇、本木克弥八段、富士田明彦七段、沼舘沙輝哉七段★、孫喆七段、佐田篤史七段◇、六浦雄太七段、大西竜平七段、小池芳弘七段、鶴田和志六段★、広瀬優一六段、大竹優六段★、福岡航太朗三段★
      藤沢里菜女流本因坊、上野愛咲美女流棋聖、鈴木歩七段、謝依旻七段、向井千瑛六段、牛栄子四段、星合志保三段★、加藤千笑二段★、仲邑菫二段★
      育成選手 酒井佑規三段、三浦太郎二段、竹下凌矢初段、田中佑樹初段、三戸秀平初段、日野勝太初段★、依田大空初段★、小西理章初段★、河原裕初段★、保田翔太初段★、表悠斗初段◇、西村仁初段◇★、熊木熙弥初段◇★
      羽根彩夏初段★、大森らん初段★、森智咲初段★、上野梨紗初段、大須賀聖良初段、張心澄初段 、徐文燕初段、三島響初段◇、張心治初段★
      ※ ◇は関西棋院、★は新加入
    • (2) 参戦棋戦
      LG杯、三星杯、農心杯、春蘭杯、乙級リーグ、SENKO CUP、グロービス杯、国手山脈杯、湖盤杯、呉清源杯
    • (3) 棋力強化に向けた取り組み
      •   週一回の「ナショナルチーム研究会」の復活
          週一回、東京本院に集まって対面での研究会を行いました。中部・関西等、東京本院に集まることが難しいメンバーのために、研究会内でネット対局を並行して行いました。
        またAI研究用のPCを2台購入し、研究会で活用しました。
      •   冬季合宿の復活
          感染症対策を徹底したうえで参加人数を限定し、再開いたしました。
          合宿施設は扇興杯で使用している滋賀県「クレフィール湖東」を、センコー様のご協力のもと、使用しました。