井山3勝目〝2度目の七冠独占〟へ最接近【第42期名人戦挑戦手合七番勝負第4局】

 高尾紳路名人井山裕太六冠が挑戦する第42期名人戦挑戦手合七番勝負(主催・朝日新聞社)の第4局が10月2日(月)9時に石川県小松市「旅亭懐石のとや」で始まった。高尾の先番。持ち時間は各8時間。
 1日目は、17時30分に高尾が封じて、打ち掛けになった。1日目の消費時間は黒が4時間5分、白が3時間25分。

 2日目となる3日(火)、朝9時から対局再開となった。ここから捻り合いの展開に突入した。手に汗握る戦いの結果、16時50分に高尾が投了し終局、164手完、白番の井山の中押し勝ちとなった。残り時間は黒57分、白51分。これでシリーズ成績を井山の3勝1敗とし、名人奪還へあと1勝とした。

 本局の勝利は、井山にとって通算600勝であるとともに、もちろん2度目の七冠独占へあと1勝に迫る大きな1勝。第5局は10月16、17日(月・火)、静岡県熱海市「あたみ石亭」にて行われる。ぜひ、ご注目ください。

 対局の詳細については朝日新聞の報道と観戦記、週刊碁月刊碁ワールドの記事にてお楽しみください。

井山挑戦者(下辺のワカレについて)「最初のできあがりはわからないですけど、一日目はどちらかというと打ちやすいかと思った。実戦の切られる手(黒83)は、昨日の段階では想定していなかったので、二日目はよくわからなかった」(終盤の局面では?)「最低限(中央の)白が先手で生きて、こちら(中央から左辺)の黒を取れそうかと思い、少しいけそうかと思った」(タイトル奪還まであと1勝となったが?)「現時点で意識はそんなにしてないです。これまでまずまず自分らしく戦えているので、そういう気持ちで次も臨めればと思います」
高尾名人(黒83の切りについては?)「普通に打っていては全然悪かったと思ったので、しょうがない、多分ツブレそうだなど思いながらも打った」(切りからのワカレは?)「意外と軽症で、それなりに難しくはなったと思った。最後はうっかりだったのでひどかった。それでも負けコースには入っていたと思っていた」(これでカド番となったが?)「この碁も力いっぱい打てたという反面、ミスも多かったので、次もカド番ということを意識せず自分の力を出せるように精一杯打ちたいと思います」


一手一手の積み重ねと常に言う井山。2度目の七冠が目前だ


「力いっぱい打てた」と高尾


盤側とともに局後の検討をする両雄


現地の大盤解説会。下島八段(右)と金賢貞四段で分かりやすく解説

第42期名人戦七番勝負第4局 総譜

黒:高尾紳路名人 白:井山裕太六冠 白中押し勝ち


(幽玄の間解説:三谷哲也七段

現地陣営

立会
羽根泰正九段
新聞解説
伊田篤史八段
現地大盤解説
解説 : 下島陽平八段、聞き手 : 金賢貞四段
記録
熊本秀生三段伊藤健良二段

特設サイト、関連リンク

朝日新聞デジタルでは「囲碁名人戦七番勝負タイムライン」で対局の様子を報道しています。
日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。
また、ニコニコ生放送でも生中継いたします。
第42期名人戦挑戦手合七番勝負特設ページはこちら
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