一力が挑戦権獲得!【第42期棋聖戦挑戦者決定トーナメント変則三番勝負第1局】

 第42期棋聖戦(主催・読売新聞社)の挑戦者決定トーナメント変則三番勝負の第1局が11月9日(木)に日本棋院東京本院にて行われた。顔合わせははSリーグ2位の山下敬吾九段と、Sリーグ1位の一力遼七段。井山裕太棋聖への挑戦権を獲得するのはどちらか。

 この変則三番勝負はSリーグ1位の一力が1勝アドバンテージの状態から始まる。9日(木)の1局目に一力が勝てば即挑戦者決定となる。山下が挑戦手合出場の切符を手に入れるには、9日と13日(月)の2局目での連勝が必須だが。

 注目の結果は、一力が白番中押し勝ちをおさめ井山棋聖への挑戦を決めた。これで一力は王座戦、天元戦に引き続いて棋聖戦でも挑戦手合の舞台へ駆け上がった。


両対局者のコメント

――今日の碁を振り返って。
一力七段「序盤で問題手を打ってしまい、ずっと苦しかった。その後勝負手を打ちましたが、正しく打たれていたら取られていたと思います。この碁を勝てるとは正直思っていなかったので、幸運というしかありません」
――初の二日制ですが。
 「二日制の碁は初めてなので楽しみ。ただ、井山さんに対しては天元、王座と負けが先行しています。七冠に復帰してさらに充実している印象です。(棋聖戦は)大変な戦いになるかと思いますが、(天元、王座と)あわせて頑張ります」
――棋聖戦という最高峰の舞台での戦いになります。
 「井山さんとは序盤から時間を使いあい、激しくなることが多い。8時間の碁だとより顕著になるのではないか、と思っています」
山下九段「この碁を勝てないのではダメですね。(一力七段の)大石を取る手はあったので、時間の使い方を含め、色々とよくなかった」


一力はこれで合計〝十七番勝負〟井山へ挑戦だ


一力「この碁を勝てたのは幸運だった」と謙虚。「3棋戦ともがんばりたい」と続けた


山下「この碁を勝てないのではダメ」


昼食休憩明け。長い長い1日のまだ序盤ではあるが、見えない部分での読み合いは正念場?

 なお、本局の詳細は、主催の読売新聞紙上の報道、観戦記、棋譜は読売オンラインでご覧になれます。
http://kisei.yomiuri.co.jp/kisei/42nd/top_league.htm


 第42期棋聖戦挑戦手合七番勝負は、下表の通り、新年1月18日(木)に東京のホテル椿山荘東京で開幕する。お楽しみに。

日程・対局場(2018年(平成30年))

対局日場所
第1局 1月18日(木)・19日(金) ホテル椿山荘東京(東京都文京区)
第2局 1月25日(木)・26日(金) 八戸パークホテル(青森県八戸市)
第3局 1月31日(水)・2月1日(木) オリーブベイホテル(長崎県西海市)
第4局 2月15日(木)・16日(金) 大船渡市民文化会館(岩手県大船渡市)
第5局 2月22日(木)・23日(金) ホテル花月園(神奈川県箱根町)
第6局 3月8日(木)・9日(金) 温泉御宿 龍言(新潟県南魚沼市)
第7局 3月14日(水)・15日(木) 玉樟園新井(静岡県伊豆市)

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