山下が3年連続棋聖戦挑戦者に【第40期棋聖戦挑戦者決定トーナメント】

井山裕太棋聖への挑戦権を争う第40期棋聖戦挑戦者決定トーナメント【主催:読売新聞社】の挑戦者決定戦(変則三番勝負)第1局が11月9日(月)に東京都千代田区の日本棋院本院で行われた。
結果はSリーグ優勝の山下敬吾九段村川大介王座に176手まで白番中押し勝ちをおさめ、3期連続での挑戦権を獲得した。
井山との挑戦手合七番勝負は2016年1月14日に福島県会津若松市の「会津東山温泉今昔亭」で開幕する。
挑戦者決定戦はSリーグ優勝者に1勝のアドバンテージがあり、トーナメント勝ち上がり者が挑戦権を獲得するには2連勝が必要となる。

3期連続挑戦を決めた山下

山下九段のコメント

――今日の碁を振り返って
 黒の下辺での戦いは先がはっきり読めていた訳では無いが、やれる戦いだと思っていた。戦いが一段落した段階では、地もそこそこ稼げたのでどこかが取られなければいけると思った。
――リーグを振り返って
 2年連続でタイトルに届かなかったことは意識せず、いつも通りの気持ちで戦った。
――村川王座と3年連続の挑戦者決定戦について
 特に意識はしなかった。(アドバンテージで)1局負けても良いというのがあって、気持ちに余裕はあったように思う。
――七番勝負に向けて
 井山さんが絶好調で、特に作戦は無い。ただ、このままでは7冠になってしまうかも知れないので何とか自分が阻止したいという気持ちはある。井山さんに勝つには自分のミスを無くす以外には無さそうなので自分を高めたい。

村川王座のコメント

――今日の碁を振り返って
 下辺で戦いになって難しいかと思ったが、気がついたら苦しくなっていた。その後はどうやっても良くなかった。
――山下九段との3年連続挑戦者決定戦について
 2連勝しなくてはいけなかったが、まずはこの1局と思い集中していた。また山下さんと打てるように頑張る。

村川(右)の挑戦はまたもならず

山下が通算900勝達成【最年少・最短期間】

この勝利で山下九段は日本棋院史上22人目の公式戦通算900勝達成となりました(407敗1持碁1無勝負)。

これにより山下九段は
・37歳2ヶ月での達成となり史上最年少記録
(2位は高尾紳路天元の38歳1ヶ月)
・入段から22年7ヶ月での達成となり史上最短期間
(2位は高尾紳路天元の23年8ヶ月)
・達成時勝率 .689 となり史上2位
(1位は高尾紳路天元の.700)となります。

・初勝利
平成5年4月14日
大手合北野亮二段に黒番1目勝ち

通算勝数第1位は、二十五世本因坊治勲の1470勝。