橋本宇太郎九段が囲碁殿堂入り(第11回囲碁殿堂表彰)


橋本宇太郎九段が囲碁殿堂入り
― 第11回囲碁殿堂表彰委員会で選出 ―


 7月18日、日本棋院において「囲碁殿堂表彰委員会」が開催され、第11回囲碁殿堂入りとして、橋本宇太郎九段が選ばれました。
 有識者、棋士からなる出席委員8名により、事前にノミネートされた候補者の中から投票により選出されました。
 囲碁殿堂入りを果たした橋本宇太郎九段に対しては、顕彰レリーフを制作し、日本棋院会館地下一階の「囲碁殿堂資料館」にて展示を行う予定です。

1. 囲碁殿堂入り決定者の経歴(棋履歴)と主な業績

橋本宇太郎 1907(明治40)年―1994(平成6)年
久保松勝喜代、瀬越憲作に師事し、入段後は「天才宇太郎」「火の玉宇太郎」などのニックネームを持ち人気を博す。
昭和18年、第2期本因坊に就位。その後第5期、第6期と通算3期つとめ、本因坊昭宇と号する。
第1期、第9期十段、第1期、第4期、第5期王座などのタイトルを持つ。69歳で棋聖戦決勝に進み、72歳で名人戦リーグ入りなど晩年まで活躍した。
関西棋院理事長を務めるなど、関西での囲碁の普及発展に多大な功績を残した。
昭和20年、岩本薫七段との第3期本因坊戦第2局は「原爆下の対局」として語り継がれている。


2. 今回のノミネート者
 寛蓮、中村道碩、林元美、井上(幻庵)因碩、正岡子規、雁金準一、正力松太郎、橋本宇太郎

3. 過去の殿堂入り

第1回特別創設記念表彰 徳川家康 、 本因坊算砂 、 本因坊道策 、 本因坊秀策
第2回特別創設記念表彰 本因坊丈和
第3回表彰 本因坊秀和 、 大倉喜七郎
第4回表彰 本因坊秀甫
第5回表彰 本因坊秀栄 、 本因坊秀哉
第6回表彰 瀬越憲作
第7回表彰 木谷實
第8回表彰 岩本薫
第9回表彰 安井算哲 ( 渋川春海 ) 、 陳毅
第10回表彰 喜多文子


【 この件に関する問い合わせ 】
 日本棋院囲碁殿堂資料館 : 03-3288-8601