囲碁AI大会優勝は「FineArt(中国)」!【第10回UEC杯】

2016年に登場したGoogle DeepMind社開発の「アルファ碁」の影響で注目を集めているコンピュータ囲碁ソフト界で、コンピュータ囲碁プログラム同士の大会、第10回UEC杯コンピュータ囲碁大会(主催:電気通信大学 エンターテイメントと認知科学研究ステーション、協賛:株式会社囲碁将棋チャンネル、協力:コンピュータ囲碁フォーラム、後援:公益財団法人日本棋院)が、2017年3月18日(土)、19日(日)に東京都調布市の「電気通信大学」で、国内外29チームが集まり行われた。(「アルファ碁」は不参加)

結果は決勝で、Fine Art/绝艺(中国:Tencent)が、DeepZenGo/ディープゼンゴ(日本:Team DeepZenGo)を、196手まで白番中押し勝ちを収め、初出場初優勝を飾った。なお準優勝のDeepZenGoは、3月21日(火)開幕の「ワールド碁チャンピオンシップ」に出場する。
また、優勝したFineArt、準優勝のDeepZenGoは、3月26日(日)に行われる「第5回電聖戦」に出場し、一力遼七段と十九路盤にて互先で対戦する。世界最高峰のプログラムがどこまでプロ棋士に迫れるのか、こちらの対戦も注目される。


開発者のコメント

FineArt(中国):
勝ったことはとてもうれしいです。でも、とても緊張した。120手くらいまでは勝算は50%くらいだったので緊張した。その後右上でZenに間違いがあったのかもしれない。それで少し良くなってきた。
(電聖戦に向けて) 出場できることはたいへんうれしい。勝ちたいです。

DeepZenGo(日本):
右下で僅かに得したとZenは判断していた。その後、60%程度の勝算で推移した。進んで53%くらいになった際に足りないと考えたのか右上に行った。そこでZenが間違えたのかどうかはよくわからない。そこまでは互角であったが、左辺は薄かったかもしれない。右上は相手(FineArt)が正確なのでしょう。
(電聖戦に向けて) (2012年一力先生に)九路で負けたのは悔しかった。Zenが勝てる場面があったが逆転負けであった。そのことがあるので、今回はぜひ勝ちたい。1手30秒なのでチャンスはあるかも。


優勝した「FineArt」チーム


対局中の「FineArt(左)」と「DeepZenGo(右)」

AIの解説といえば、この方。解説のレドモンド九段(右)と聞き手の中島美絵子二段(左)

会場には大勢のギャラリー

決勝戦を終えて。

【第10回UEC杯決勝】

黒:DeepZenGo 白:FineArt 白番中押し勝ち


お知らせ

準決勝と決勝の模様は囲碁将棋チャンネルの囲碁プレミアムで生放送されました。

日本棋院ネット対局「幽玄の間」では決勝戦の模様を大橋拓文六段の解説で棋譜ライブ中継いたしました。