大会特集
8月4~6日に行われる大会の模様は、SNS「日本棋院【公式】」、YouTube「日本棋院囲碁チャンネル【公式】」を中心にお届けします。男子団体戦決勝・主将戦

黒番は駒場東邦高等学校の勝良晴太さん、白番は春日部高等学校の横山蒼大さん。白1から3と黒2子を飲み込みながら、全体の安全を確かめたのがうまい。「Aの守りを省けているのが大きなポイント」と審判の白石勇一七段。

黒1、3と切断して中央の白2子を狙った局面。右辺にある黒石の援軍を背景に、白A以下の動き出しには戦えると判断したもの。「黒1と白2の交換は、先に損をする怖い打ち方。善悪は不明ですが、面白い戦い方です」と白石七段。
棋譜再生はこちら
左から駒場東邦高等学校の勝良さん、春日部高等学校の横山さん
女子団体戦決勝・主将戦

黒番は南山高等学校女子部の石原莉子さん、白番は白百合学園高等学校の早川天音さん。黒1から5と反撃した局面。白石七段「黒1ではA、白1、黒Bと穏やかに受けるのが無難。ただし、実戦進行も考えられると思います」。

白1が工夫をこらした守り方。「右辺の白陣を固めることで、後に白A以下と追及する狙いが生じます。狙いを秘めた面白い一着です」と白石七段が解説。
棋譜再生はこちら
左から南山高等学校女子部の石原さん、白百合学園高等学校の早川さん
男子個人戦決勝

黒番は熊本高等学校の宮本将伍さん、白番は大宮高等学校の渡邉彩登さん。黒1と広く構えたのは珍しい一手。当然、白2と左辺へ入られますが、黒3以下と包囲して戦うのが黒の意図。「最終的には、白A以下と左辺の白を捨てて白悪くない結果となりましたが、双方ともに面白い攻防を繰り広げた局面でした」と白石七段。

白1と下辺の黒模様化を防いだのが明るい決断。白石七段は「石の流れとしては、白1ではAなど上辺を守る手に目がいくもの。そんな大きな場所がある局面で、白1で勝ち切れる判断を下せるのは素晴らしい」と好評した。
棋譜再生はこちら
左から熊本高等学校の宮本さん、大宮高等学校の渡邉さん
女子個人戦決勝

黒番は女子聖学院高等学校の倉谷圭乃さん、白番は千種高等学校の篠原由奈さん。白1の打ち込みは勝負手。「少し深い入り方ですが、白9まで中央の黒を孤立させて、白の言い分が通った形。ただし、この後に黒が冷静な打ち回しでリードを守り切りました」と白石七段。(局面図2に続く)

黒1以下と中央の白を値切り、地合いでリードを保てていると判断したのが冷静。「局面図1からの流れで、中央の黒を取られても良い構想を描いたのが好判断。一連の流れは、双方ともに持ち味を発揮した局面でした」と本局を振り返った。
棋譜再生はこちら
左から千種高等学校の篠原さん、女子聖学院高等学校の倉谷さん

















