棋士が選んだこの一手

張栩が選んだこの一手

対局日 2018年11月1日
棋戦名 第43期名人戦七番勝負第7局 総譜はこちら
対局者
(段位は当時)
黒 井山裕太名人
白 張栩九段


< テーマ図(白番) >
 9年ぶりに名人戦に挑戦し、激闘となり3勝3敗で迎えたシリーズ最終局。ここまで黒が実利、白が厚みを取る展開です。
  • < 1図 >
     あまり得意な碁形ではありませんが、意を決して白1と中央に打ちました。この大一番は思い切って打とうと決めた一着です。
  • < 2図 >
     黒2、6は中央の模様を破りに来て、ふんわりと連絡。黒12で打ち掛けとなり、次の手が封じ手となりました。
  • < 3図 >
     白13が渾身の一着。これが黒の形を崩し、流れを引き寄せる一手となりました。
  • < 4図 >
     白21までとなった形は白がポイントをあげました。しかし、この碁はこれから二転三転して最後は劇的な逆転勝ち。私にとって大変嬉しく、記憶に残る戦いになりました。

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