日本棋院は2024年7月に創立100周年を迎えます。
これはひとえに囲碁ファンとスポンサーの方々のあたたかいご支援の賜物と感謝申し上げます。
日本棋院は、大倉喜七郎男爵のご支援のもと、1924年(大正13年)東京麹町区永田町(当時)の日本棋院の開館から始まり、来る2024年(令和6年)に、大きな節目となる創立100周年を迎えます。
100年の歴史のなかでは、第二次世界大戦など困難な時代を乗り越え、何度も存続の危機を迎えながら、地道に伝統文化を継承してまいりました。その過去の歴史のなかでは、先人たちの囲碁への熱い思いが脈々と受け継がれ、今日があります。
昨今のコロナ禍において、日本棋院は東京・名古屋・大阪各拠点の会館をはじめ、これまで経験したことのない厳しい経営環境にあります。そのなかで日本棋院は囲碁界の更なる発展のために、来る創立100周年に向け、懸命な経営改善に取り組んでいます。
創立100周年事業では、新たに女子プロリーグ団体戦の創設により、日本囲碁界を大いに盛り上げていきます。この団体戦を呼び水として国内各地域との連携を活かし、地域の囲碁普及活動の活性化や才能ある子どもたちの育成を目指していきます。
未来に向かう囲碁界のあるべき姿を描き、次世代への囲碁文化継承に向け、日本棋院一丸となって邁進してまいります。
皆様の応援をどうかよろしくお願い申し上げます。
令和4年 日本棋院理事長 小林覚