週刊碁5月23日号

週刊碁5月23日号

2016年5月16日発売

  • 第71期本因坊戦七番勝負第1局

  • 新初段シリーズ・上野愛咲美新初段
  • 井山七冠達成記念・特別紙上認定

特集内容

【第71期本因坊戦七番勝負第1局】

――5連覇を目指す井山裕太本因坊に、挑戦者の高尾紳路九段が先勝。第71期本因坊戦七番勝負(主催・毎日新聞社)が5月9日、10日に広島県尾道市の「本因坊秀策囲碁記念館」で開幕した。白番の高尾が序盤から棋風通りの手厚い打ち回しを披露し、局面をリード。あわや逆転かという場面もあったが、最後は244手まで中押し勝ちをおさめ逃げ切った。立会・二十四世本因坊秀芳、解説・趙善津九段、記録・伊藤優詩四段と藤村洋輔二段、大盤解説・山本賢太郎五段と後藤俊午九段、聞き手・佃亜紀子五段と稲葉禄子さん。

【新初段シリーズ・上野愛咲美新初段】

新初段シリーズ第7弾は上野愛咲美さん、14歳。囲碁を始めたきっかけは、宮崎にいるおじいちゃんの猛プッシュ! 「学校の勉強に必ず役立つから」と、上野さんの両親を説得した。その時に敷かれたレールが棋士にまでつながることになるとは、おじいちゃんも予測できなかったに違いない。4歳で覚えてまもなく、後に師匠となる藤沢一就八段の「新宿こども囲碁教室」に通うことに。お母さんが偶然手にした一枚のチラシが縁だった。鶴山淳志七段の胸を借りた対局は、いろいろな意味で持ち味のにじみ出た好局となった。