文裕が好発進!【第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負第1局】


 本因坊文裕(井山裕太九段)本木克弥八段が挑戦する第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負【主催: 毎日新聞社、協賛: 大和証券グループ】の第1局が5月9日(火)に岐阜県岐阜市の「 岐阜グランドホテル」で開幕し、10日の9時に封じ手の開封から再開し2日目に突入していた。

 文裕の先番で対局は進み、19時8分、本木が投了を告げた。147手完、黒中押し勝ちで文裕が幸先良く1勝をあげた。
 終局の時点の消費時間は、持時間8時間のうち黒番の文裕が7時間52分、白番の本木が7時間53分だった。

 詳細は、毎日新聞の報道と観戦記、週刊碁月刊碁ワールド掲載の記事にてお楽しみください。

 第2局は5月23、24日(火・水)に島根県大田市「熊谷家住宅」にて行われる。

両対局者のコメント


本因坊文裕「左下のワカレは予定とは違い、白地が大きく、その時点では黒が大変だと思った。上辺はもともとコウをするつもりはなく、実戦の進行が息が長いと思った。右辺も途中までは上手くシノがれたと思っていたが、食いつける展開になり、中央が手厚くなったので少し良くなった。まだ始まったばかりなので、次も精一杯打つだけです」

挑戦者の本木八段「左下では白地が大きいと思った。中央を千切られては足りないので、白82のオサエから84のツケは結果的におかしかったかもしれない。初めての挑戦手合だが、そんなに硬くなったわけではなく、精一杯力を出せた。次も精一杯頑張りたい」


横綱相撲? 厚みを生かした打ち回しで文裕の勝利


初の大舞台にも「硬くなってはいない」と本木


終局後の感想戦。両雄とも対局を終えても盤上没入


対局場のホテルすぐ近くを流れる長良川。少し先に長良橋。石音と川のせせらぎが響く

第72期本因坊戦七番勝負第1局

黒:本因坊文裕 白:本木克弥八段
147手まで、黒中押し勝ち

(幽玄の間解説:金秀俊八段

本因坊戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

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