河野が勝利!タイに戻す【第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第4局】


井山裕太棋聖河野臨九段が挑戦する第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負【主催:読売新聞社】第4局が2月15、16日に静岡県伊豆市の「玉樟園新井」で行われた。

結果は179手まで黒番の河野が中押し勝ちをおさめ、シリーズ2勝2敗とした。 終局は19時25分、持時間8時間のうち残り時間は黒番の河野が1分、白番の井山が1分だった。

第5局は3月1日(水)、2日(木)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。
この対局の詳細は「読売新聞」「週刊碁(毎週月曜日発売)」「月刊碁ワールド(毎月20日発売)」などの観戦記でお楽しみ下さい。

両対局者のコメント

河野挑戦者:
「左上を取ったのは大きかったが、一子(黒41)を取られては白模様も大きい。左下のコウは黒の負担が重く、予定ではなく失敗したと思った。中央が難しく最後の勝負と思った。勝ちと思ったのは最後の最後。(次局に向けて)とにかく一生懸命やるだけ。全力を尽くしたい。」

井山棋聖:
「左下コウにする前はダメだと思っていたので、コウが終わって地合では一応頑張れているが形勢がいいとは思っていなかった。左辺コスまれて(黒159)手が出ないのではおかしい。最後は実戦より難しい図もあったと思う。(次局に向けて)精いっぱいやるだけです。自分の納得いく戦いをしたい。」


難解な戦いを制した河野。次局に勢いをつなげるか。

熱い戦いを終えた対局者の検討を棋士達が見守る。分水嶺となる第5局に大きな注目が集まる。

控室では立会の坂口隆三九段を中心に熱心な検討がなされた。

第41期棋聖戦挑戦手合七番勝負第4局終局図

黒:河野臨九段 白:井山裕太棋聖 黒中押し勝ち


(幽玄の間解説:伊田篤史八段

お知らせ

棋聖戦七番勝負は日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。

また、囲碁プレミアムでも生中継いたします。

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